マックイメージ2+α

今回はマッキントッシュの方.
自分はマックを碌に使ったことが無いので,ウィンドウズとどっちが良いとか,どっちが崇高かとか,そんなことは知らない.ていうか,どっちも嫌い.
ラーメンズ出演のあのCMを見て―いや別に,マックに対する印象が著しく悪くなったとか,ラーメンズを見損なったとか,そういうマイナスの感情は特にないのだけれど.ただなんというか,こういう対立の構図を以前どこかで見た様な…と感じて.その数日後に,ああ,一時期のプレイステーションvs.セガサターンを彷彿とさせるな.という感想に行き着いた次第.
マックは皮肉,セガは自虐と,表現の形態はほぼ真逆だけれど(米国と日本の違いと解釈するのは,さすがに短絡的か),露骨な対抗意識と劣等感を感じざるを得ない,という点においてはほぼ共通の印象.“マッキントッシュ,ハード事業から撤退.今後はウィンドウズ向けのソフト開発へ”とか言うことになったら,セガみたいでもっと面白いのだけど.あんまり言うとマック派の人に悪いので,言わない.
市場において明確な,しかも明らかに格上の対抗企業がいるというのは事実だから(一応言っておくけど,挑発しているつもりはない),対抗意識を見せることが悪いなどと言うつもりは毛頭無いのだけれど.あまりにも内輪受けのCMに見えて仕方が無い.
ところで,一時期のセガには強烈な信者が多数存在したらしく(今もか),その辺にも共通するものを感じるのだけれど,“ウィンドウズ信者”という言葉はあまり聞かないし,そういう人を見た記憶は,今のところ無い(居るところには居るのだろう).熱烈な信者が居る企業は大成功しない,などと言いたいのでは無い.言いたいのは,ある程度大きな市場では,そういった層が大局には与える影響は(統計的に)少ないようだ,ということ.そういった層を狙い撃ちする方針は明らかに,トップを狙う者の姿勢では無い.
つまり,あのマックCMのターゲット層は,ウィンドウズ使用者でなく,あくまで既存のマックファンに対するサービスである.というのが,私の解釈.
ゲームハードとしては不要と思われる程のハイスペックを備えたPS3は,“ゲーム機としては不要に高すぎる”とか“ゲーム愛好家の需要に見合っていない”とか,色々文句を付けられている(気がする).しかしPS3が“ハイスペックゲームを嗜好するコアなゲーマー”や“ソニーの技術力に魅せられた熱烈な信者”に向けて作られた物で無いことは明らかである.