思いついたかのように社会派を気取る深夜

先週辺りに気づいたこと.
経済学者に環境問題を語らせてはならない.


そんなことを改めて再認識されられるニュースを先週どこかで読んだのだけれど,どこで見たのかもう忘れてしまった.
よく覚えてないけれど,経済学者を中心にしたメンバが,対費用効果がどうだとか,それによる諸問題への優先順位がどうだとかそういう議論をしてて,その結果,地球温暖化対策は極めて優先順位が低いという結論が出ていた.そんな記事.
結論に文句がある訳ではなくて,その結論は,おそらく正しい.むしろ,あまりにも当たり前の結論が堂々と提示されていることに,なんとなく,項垂れてしまったことだけは覚えている.
対費用効果が小さいというのは,環境問題を問題たらしめている原因そのものであって,それが無ければ,環境問題等というものは,そもそも起こらない.現在の科学技術においては,経済の発展は常に環境破壊を伴うというジレンマを抱えている.
将来的には解消される問題なのかというと,それは少々面倒臭い疑問なのだけれど,個人的には,永遠に解消されない問題だと思っている.ある程度までは緩和されるだろう,という程度である.
環境対策の対費用効果を高めることは,主に技術者,及び研究者の役割であると思う.しかし,その働きにも限界があるし,現状,あまり喜ばしい成果は挙げられていないように見える.
環境問題は,国家の財政問題に似ている.早い話が,あまりにも前借りの借金,もしくは財産の食い潰しから生じる問題である.あまりにも規模が大きく,当時判断を下した人間が生きている内には,問題にならないという点も酷似している.