シュレディンガーの猫,可哀想な猫.

最近,シュレディンガーの猫におけるパラドクスとかいう問題が存在することを聞いて(今更か),それに関する記述をほんの少しネットで読んだのだけれど,結局,何がパラドクスなのか分からなかった.
最初は初心者向けの自然化学を講釈しているのかと思ったのだが,どうやらそうでは無いらしい.何せ数式がひとつも出てこない.
答えを知っている人間が真相を巧妙に隠し,ある事象のほんの一部分を断片的に提示して見せて「ほら,おかしいじゃないか」と声を上げ,一通り混乱が流布したところで真相を提示し,聴衆のリアクションを見て楽しんでいるような雰囲気を感じた.まるでミステリィ小説を読んでいるようだった(ミステリィ小説はそこそこ読むものの,所謂トリックを看破出来た経験は一度も無い).
そもそも謎など無かった,という結論など,如何にも推理小説じみている.詰まるところ,頭の体操か何かをしていたのだと思う.
ああ,でも,パラドクスなんてものはそもそも存在しないものなのだから,普通ジョークになってしまったね.