目の付け所が違う.


長野へのスキー旅行の帰り,
高速道路で途中のパーキングエリアに寄ったのですが
そこで実にハイセンスな自動販売機を発見.


ご存知の方も多いとは思いますが
カップにコーヒーが注がれている映像を,
CCDカメラで撮って見せてくれるという代物.


豆を挽く過程や,熱湯にコーヒーの成分が抽出される光景が見られるのだろうと期待し,
コーヒー好きの友人を炊きつけ,一杯150円のコーヒーを買わせることに.
コインを投入し,商品を選択すると,
そこはかとなくラテンの雰囲気漂う軽薄なBGMが流れ始め,
筐体内の映像がモニタに映ったんですけど,問題なのはそのカメラアングル.
コーヒーカップを真横から撮っている映像で,肝心のコーヒーが一滴も映っていない.
コーヒー,砂糖,ミルクが(目に見えない所で)投入された後,アングル変更.
蓋を被せ,飲み口の穴をドリルらしき刃で開ける映像をクローズアップ.多分,ここが見せ場.
蓋に隠れて,やはり肝心のコーヒーは見えず.
これで終了.
完璧なまでのシュールさに,自分大爆笑,先輩大喜び.
何が面白いって,あの映像のために,わざわざ機械内にカメラを(2基も)取り付けたこと.
そして,そのプロジェクトを発案した人間と,それを承認した人間が存在するという厳然たる事実.


高速道路を利用する際,是非試してみることをお勧めします.