喫煙者,敢えて語る

煙草が健康に対して有害である,というのは良く聞く話で,おそらく否定の余地はない話です.世の中は喫煙者に厳しくなりつつあるし(まだまだ手ぬるいと思いますが),喫煙者はこれからも減りつづけるでしょう.
煙草の価格(というか,税金)も最近頻繁に上がっていますが,まだ安すぎると思います.少なくとも,1箱500円は取るべきです(1000円でも良いと思う).
個人的には,酒税の方は更に高額にするべきだと思っていて,発泡酒とかビールとか,今の3倍くらいの価格にしたらどうかと思います.迷惑な飲み会も泥酔者も,少しは減るのではないでしょうか.


ところで,今では社会上の通念となっている見解ですが,何故禁煙が是であり,喫煙が非なのでしょう.
非喫煙者は,煙草を吸わない自分達が受動喫煙という迷惑を被っており,それは喫煙者側に原因がある.喫煙者が自粛するのが当然,と思っているかもしれません.
繰り返しますが,私自身,喫煙に対してより厳格な態度を示す今の流れに対しては,大いに賛成です.少なくとも分煙に関しては,一刻も早く徹底すべきであると思っています.
しかしそれが肯定されるのは,単に“社会がそういう方向に流れているから”であって,それは普遍的な正当性を持ちうるものでは無い,と私は思います.
喫煙に対してより厳格な態度を取ることが,トータルで見て社会に対してプラスであるか否かという点については,大いに疑問を感じています.
喫煙に対するネガティブなデータはいくらでも見られますが,ポジティブなデータというのは見たことがありません.
しかし,煙草を吸うメリットは,確実に存在します.というか,煙草を吸う事にメリットを感じている人間は,確実に存在しています.そういった人間は,寿命が縮むとかガンになるとか,そういったリスクを覚悟した上で,煙草を吸っています.税金も払っています.




分煙に配慮されていない飲食店が多すぎます.喫煙席と禁煙席が近すぎたり,そもそも禁煙席が無かったり.
最近見た中で酷かった例は駅前の某ドーナツチェーン(全然伏せられていないけど)で,そこの喫煙対策はなんと,全席節煙というもの.
節煙というと聞こえは良いけれども,その実態は“吸ってもいいけど,周りに吸わない人がいた場合,お客様の判断で喫煙を自粛してください”という主張.
これでは喫煙者のためにも,非喫煙者のためにもなりません.
一応喫煙に対して配慮しているぞ,という態度を,見せかけだけでも繕っておこうという魂胆が垣間見えて,げんなりしてしまいます.
別に,分煙してない店を悪と言っているわけではないです.せめて,外から見て煙草が吸えるか,煙を吸わずに居られる店なのか,分かるように明示するべきなのでは,という話です.